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ひとりますだ

自己啓発化するライフハックに見る言葉の生存戦略

作業を効率的、効果的に行う仕事術「ライフハック」。この言葉が現れてから時間が経過しました。

当初ライフハックといえばツール・ガジェットを利用したテクニックの要素が強かったのですが、いつの間にやらライフハック=自己啓発系とでも言える状況になっています。「こんなツールを使って生産性を向上させよう!」は肩身が狭くなり、「生産性を向上させる心構え◯個」が幅をきかせています。

言葉を広義に捉えることによってネタ切れを防ぐというのは常套手段です。実際ライフハックの総本山、「ライフハッカー」のdescriptionは「ガジェットなどを駆使し、スマートに楽しむ仕事術「Lifehack」。「ライフハッカー[日本版]」では、その言葉を広義に捉え、生活全般に役立つライフハック情報を日々お届けします。」となっています。

当初は限定的な使われ方だったものが、時間を経るにしたがって広義な使われ方になっていく事に対して悪いイメージはありません。

言葉の出始めは、認知がなくイメージがつかないために具体的という服を着ないとその言葉は生きていけません。それが成長していくにつれ具体的な服が窮屈になり、定義を広義に広げていくとにより抽象的になっていく。言葉自体があたかも生き物のように意思を持っているすれば、「広義に捉えられるようになる」という事は、生存戦略として優れています。

このように考えると、ライフハックが自己啓発化するのは優れたライフハックだといえますね。