歳をとるってことは、失敗を積み重ねていくこととですよね。
あんな失敗、こんな失敗。思い出して叫びたくなったり、心臓がキューッってなったりするもんです。
性格にもよるのかもしれないけれど、失敗の記憶ほど鮮明に覚えていたりする。
若い時は失敗はなるべく隠しておきたいものだったんだけど、ある時、失敗しても「しかたがないなー」って思えるようになったんです。
準備をしないとか、開き直っているとかっていうわけではなく、「人事を尽くして天命を待つ」てきに一生懸命やっても失敗は避けることができないよな。なんて思うようになった。
にんげんだもの。
こう思えるようになった契機が別にあったわけではないんですよね。
なんか、コップの水があふれるように、失敗を重ねていくと、あるときあふれちゃったんですよね。今まではコップのなかに失敗を閉じ込めてバレないようにしてきたのに、いまはもう、だだもれ。
こうなるといいコトがあって、人の失敗に優しくなれるんですよね。コップの中に失敗を閉じ込めていた時は、「なんであんな失敗してんだよ」って無意味にプリプリしていたのが失くなる。
こうなると不思議なもんで、優しい人たちに囲まれるようになってくる。親切は人のためならず、ならぬ、優しさは人のためならず、って感じでしょうか。
おちは特に無いんです。ただ、最近ふとこんなことを感じるんですよね。