「もっと効率化するためにルールをつくりたいんだ!」、「やっぱり教育だよ、教育」。
ルールをつくるのが大好きな人、教育したくてたまらない人が社会にはびっくりするくらいたくさんいる。
学生時代にこんな人たちはいなかった。サークルをもっと潤滑に回すためにルールをつくろうとか、このバイトの教育プランは改善する必要がある、なんてセリフは一度も聞いたことがない。(学生時代なんて、もう、だいぶ前なので記憶があやふやではあるんですがね)
でも、社会にでると、右を向いても左を向いても「ルール化しないと、仕組み化しないと」って脅迫観念をもっている人をみかけるし、石を投げれば部下・後輩の教育について一家言ある人にあたる。
でも、大体うまくいっていないよね…… なんてのが言いたいのではなくて、こういうルール化や教育が大好きな人って似た特徴もってるなーなんて思うんですよ。
なにかっていうと、本人たちは、「つくる側・おしえる側に回るのは好きだけど、まもる側・おそわる側に回るのは嫌いだ」ってこと。
ルール化したがる人は、他人がつくったルール、ヘタすると自分がつくったルールでさえ守るのが嫌いだ。教育が好きな人は、自分は自己流で成長したってなんどもなんども自慢する。そんな傾向ありません?
もしかしたらこういう人にとって、ルール化や教育は自己表現なのかもしれない。偏った承認欲求の現れかもしれない。なんてふうに考えると、春のウキウキも過ぎ去り迫り来る梅雨に億劫になるこの季節に考えがちなあれやこれやも、すこしは気が楽になりませんかね。